ロバのシルベスターとまほうのこいし
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ウィリアム・スタイグ 作
せたていじ 訳
評論社 発行
『 ロバのシルベスターはとうさん、かあさんと一緒に住んでいました。かわった形や色の石を集めるのが楽しみだったシルベスターはある日、願ったことがかなう魔法の小石を手に入れます。
「なんてうんがいいんだろう。これからは、のぞみがなんでもかなうぞ。」
何を願おうか考えながら歩いているところに、腹をすかせたライオンが現われ、シルベスターはたまげてしまい・・・あろうことか「ぼくはいわになりたい」と言って岩になってしまったのです。
岩になったシルベスターは考えました。どうすれば元に戻れるかを・・・
元の自分に戻れるチャンスはただひとつ、誰かが、自分のそばにころがっている魔法の小石を見つけて、となりの岩よ、ロバになれ、と願ってくれることだけです。でもそんなことは奇跡でも起きない限り無理です・・・』
岩になってしまったシルベスターが希望を失い、心を閉ざしていく様が描かれています。その一方で、必死にシルベスターを探す両親の姿が印象的です。子供たちは物語の大半を悲しい気持ちで聞くことになりますが、最後に起こる奇跡でとても晴れやかな気持ちになることでしょう。
1970年のコールデコット賞作品。作者のスタイグは映画「シュレック」の原作者です。